脊髄刺激装置本埋込みの手術が終わり退院しました。
術後の経過は比較的良好で、今まで散々苦しんだ痛みも完全ではありませんが無くなりました。
この記事では入院生活と手術の様子、退院後の生活について感じたことを書いていこうと思います。
脊髄刺激療法はトライアルから始まる
脊髄刺激療法は装置を身体に埋め込む前にトライアル期間というものがあります。
これは実際にリード線を硬膜外腔に入れて、効き目があるかどうかを判断するものです。
私は2017年11月にこの手術を受けました。
入院期間は1週間ほどで、自分でも信じられないほどの効果があったので今回本埋込みとなりました。
このトライアルで効果がない場合には、刺激装置の本埋め込みは行わないと思います。
トライアル機関のことに関しては、こちらの記事を読んでみてください。
脊髄刺激装置埋め込み手術の様子
実際の手術ですが、前日の午後に入院。
その日の夕方にリハビリの先生が今の様子をチェックしました。
入院前日のチェック
チェック内容は
・10段階で痛みの様子を伝える
・痛みを感じる箇所を触り、神経の伝わりを10段階でチェック
・歩く様子をビデオ撮影
というチェックをしました。
実際の手術の様子(リード線挿入)
入院当日の午後9時以降からは、食べたり飲んだりという行動は禁止。
手術当日も手術までは何も口には出来ませんでした。
実際の手術ですが、局所麻酔で行います。
この麻酔が一番痛いんです。
麻酔の麻酔がほしいくらいの痛み。
手術ですがうつ伏せで行うので結構切ないですね。
麻酔後はリード線を硬膜外腔に入れて行きます。
私はリード線入れていく部分が狭くなっていたのでかなり痛みを感じました。
このリード線入れ混んでいく時間ですが、多分1時間半ほどだったと思います。
入れ込んだ後は実際に電気を流して効き目がある箇所のチェックを行いました。
電池の埋め込み
リード線のチェックが終わった後に刺激装置の電池を埋め込みます。
電池は大小2つあり、小さいものだと5~6年電池の効果が続き、大きいものだと7~8年電池が持つとのこと。
ただ電池の交換と言っても手術が必要なので私は大きい方を選択しました。
埋め込んだ場所は左の尻部分。
かなり大きい電池ですが、特に違和感は感じません。
ただし、左側を下にして寝た場合には電池が入っていることを感じます。
直接床に寝た場合には少し痛みも感じます。
これは個人差があると個人的には考えています。
手術時間は約4時間ほど
渡しの場合ですが、手術時間は4時間ほどで終わりました。
術後の痛みも想像したほどではなく、一人でトイレとかも大丈夫。
過去に椎間板ヘルニア手術と腰椎固定術を受けましたが、この2つの手術と比べれば余裕といった感じ。
痛みが酷くて眠れないということもありませんでした。
術後の入院生活について
手術後の入院生活はリハビリくらいしかしていません。
正直退屈すぎて辛かったですね。
術後1日目
手術の翌日は病室で手術前と手術後の痛みの違いをチェックしただけ。
まあ、昨日手術したばかりなので当然といえば当然です。
下手に動いて傷口が開いたら大変ですから。
この日はトイレに行くくらいで、その他は寝ていました。
それくらいしかやることなかったんです。
術後2日目から退院まで
術後2日目からはリハビリ開始。
歩いたりストレッチしたりと言った日々を過ごしました。
刺激装置を埋め込んだおかげで、今まで感じていた痛みも感じなくなったので歩くことも普通に出来るようになりました。
入院期間中はリハビリで、しっかりと歩くということを目標に行動していた・・・
そんな感じです。
退院後の生活について
この記事を書いている今ですが、退院から4日目です。
退院から2週間は安静にしていてください、とのことなのでほぼ毎日寝て過ごしています。
また3キロ以上の物を持つことも禁止となっているので、何も出来ないというのが本音ですね。
少しだけ車の運転をしたのですが、傷口がシートに当たりちょっとした刺激があってもかなりの痛みがありました。
なので車の運転も当分は控えようと思っています。
当然ですが、激しい動きは絶対に禁止ですが普通に生活するには全く問題はありません。
今まで感じていた辛い痛みを感じなくなっただけに快適に過ごせています。
脊髄刺激装置埋め込みを体験して感じたこと
一言で言ってしまえば「手術してよかった」というのが本音です。
手術前には自殺を考えるほど辛かったですから。
細かいことを言わせてもらうと、いずれ電池の交換時期が来るということと、今後はMRIなどの検査に多少影響があることが不安といえば不安です。
その他では、この手術は痛みを軽減する手術なので悪い部分を治しているわけではありません。
私は脊柱菅狭窄症という病気で、腰と両足に痛みと痺れがあります。
今後痛みを感じている箇所が酷くなれば別の手術を行う可能性もあるんですね。
まあ、その辺りは仕方がないことだと諦めています。
脊髄刺激装置埋め込み手術 受けるときの判断基準
コレについては完全に個人的な意見になりますが、私のように日常生活に支障があるというならやってみるべきだと思います。
私は手術前には1日全く動けない事もありました。
当然ですが普通に働くことも困難な状態です。
働けない事も困りますが、それ以前に腰から下が痛くて我慢できないということが辛かったんです。
オーバーな言い方ですが、毎日拷問受けてる気分。
こんな生活を過ごすくらいならやってみよう。
そう思ったので手術を受けました。
あまりこの手術に関しては、受けた人の情報って見つかりません。
それだけに受けるか?それとも受けないか?
の判断基準ってつかないと思います。
実際に私もそうでした。
それに過去記事でも書きましたが、身体に異物を入れるのって抵抗あります。
はきりいって怖いです。
でも痛みを我慢することと比べてしまえば、怖い方を選択してでも楽になりたい。
その気持が強かったからこその手術でした。
今後は刺激装置の細かな設定などありますが、今の気持ちとしては物事全て前向きに考えられるようになった。
それだけでも良かったなと感じています。
ちなみに手術費用は129,600円でした。
高額医療制度を利用しての値段です。
これには差額ベット代金も含まれているので、ベット代金がかからなければもっと安いと思います。
それでは今回はこの辺で。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
おまけの動画
脊髄刺激療法について、感じたことを動画にまとめました。
少々長い動画ですが、よろしければ見てみてください。