
50代夫婦、ちょうどいい距離感を探して
50代になってくると、なんとなく夫婦の関係って気になりませんか?
長年一緒に暮らしてきて、子どもが巣立ったり、仕事が少し落ち着いてきたり・・・・
そんなタイミングで、「あれ?今の私たちってどんな関係なんだろう?」なんて思うこと、ありますよね。
今回は、そんな50代夫婦ならではの“ちょうどいい距離感”について、私自身の体験も交えながら、ゆるっとお話していきますね。
目次
若い頃はベッタリ、今はちょっと距離感重視?

20代、30代の頃って、何をするにも一緒が楽しかった気がします。
出かけるのも、テレビ見るのも、なんとなくくっついてた感じ。
でも、時間が経つとだんだん「こっちのほうが落ち着くかも」って思う瞬間、増えてきませんか?
相手の趣味やペースに無理に合わせるのもめんどくさいし、自分ひとりで過ごす時間の大切さにも気づいてくる。
実はそれって、夫婦としての“成長”なのかもしれません。
無理して仲良くするよりも、それぞれが気持ちよく過ごせる距離感。
それが、50代夫婦にとっての理想ではないでしょうか?
会話が減った…それってダメなこと?

「最近、夫婦であんまりしゃべらなくなったな~」って思うこと、ありませんか?
でも、会話が少ない=関係が悪いって、単純には言えないと思うんです。
たとえば、一緒にいても言葉はなくても居心地がいいとか、沈黙が気まずくない関係って、それだけで立派な信頼関係じゃないでしょうか。
もちろん、全然話さないことで気持ちがすれ違ってるな〜と感じる時は、ちょっと立ち止まって考えてみる事も大切です。
でも、無理に話題を探す必要はないんです。
「今日はいい天気だね」「このドラマ面白かったよ」
そんな一言でいいから、ちょっと声をかけてみるだけで十分と私は考えています。
離れてみると、見えてくることもある

ずーっと一緒にいると、どうしても相手のありがたみとか、見えづらくなっちゃう事ってありませんか?
そんな時は、ちょっと距離をとってみるのもアリです。
ひとりで出かけたり、趣味に没頭してみたり、友達と遊びに行ってみたり。
そうやって“自分だけの時間”を過ごしてみると、不思議と「やっぱりあの人ってこういうとこいいよな~」って思えたりするんです。
ちなみに私は、長期の海外出張時や入院生活が長引いた時、妻との時間の大切さに気が付きました。
「日下部さん、中々いいとこありますね?」そう思った貴方へ!
喉元すぎればなんとやら・・・・・で、少し時間が経過すれば忘れてしまうんです、私って。
これじゃあダメですねw
夫婦の距離感ってベッタリが正解じゃないし、離れすぎも寂しい。
その間を探していくのが、50代の夫婦にとってちょうどいいのかもしれませんね。
「ありがとう」は最強の魔法

ずっと一緒にいると、ついつい省略しちゃうのが「ありがとう」のひと言。
でも、この言葉って、本当に魔法みたいな力があるんです。
「お茶いれてくれてありがとう」
「洗濯物取り込んでくれて助かったよ」
たったそれだけで、ふっと笑顔になれる瞬間ってありますよね。
ちなみに我家での家事は私の仕事です。
掃除、洗濯、洗い物。
最近は昼の弁当つくりも始めました。
当然のことながら、名もなき家事と言われることも全てです。
面倒といえば面倒ですが、共働きなので妻の負担を少しでも解消できればいい・・・と思い始めた主夫業。
何も考えずに行っていましたが、妻からの一言「ありがとう」という言葉は素直に嬉しかった。
恥ずかしがらずに、ちょこちょこ感謝を伝えていく。
それだけで、夫婦の空気がぐっとやわらかくなると思いますよ。
つながっていれば、離れてても大丈夫

夫婦の形って、本当に人それぞれです。
夫婦の数だけ形がある。
一緒に出かけるのが好きな人たちもいれば、別行動のほうが心地いいって人たちもいる。
でも、どんな形でも大切なのは、“ちゃんとつながっている”という安心感。
毎日連絡を取り合わなくてもいいし、なんでも話さなくてもいい。
でも、いざというときに「大丈夫?」って寄り添える関係。
それがあれば、それでいいんだと思います。
もそかしたら「それだけ」でもいいのかもしれませんね!
50代は“ふたりの時間”の再スタート

子育ても落ち着いて、仕事もちょっとペースが変わってきて…。
50代って、ふたりの関係を見直すいいタイミングなんですよね。
最初はちょっとぎこちないかもしれないけど、焦らなくて大丈夫。
一緒に散歩してみたり、お気に入りのカフェを見つけて通ってみたり。
そんな小さなことから、また“ふたりの時間”を作っていけばいいんです。
私は休日に買い物ついでに、近場の観光地へ出かけています。
特に会話はありませんが、二人一緒の時間を共有することに意味があると思っています
変わるのがこわいんじゃなくて、変わっていく自分たちに、ちょっとワクワクしてみませんか?
おわりに

50代からの夫婦関係って、むしろここからが面白いところ。
無理にベッタリしなくてもいいし、なんでも共有しなくてもいい。
ちょうどいい距離感で、ちょうどよく寄り添っていけたら。
その中で、少しずつ「やっぱりこの人とでよかったな」って思える瞬間が増えていったら・・・・
きっとそれが、50代からの“幸せな夫婦のかたち”なんじゃないかなって思うんです。
どうぞ、これからも気張らず、ゆるやかに。
ふたりで歩いていけますように。
それでは今回はこの辺で。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。