脊髄刺激療法 ブログ記事総まとめ

脊髄刺激療法トライアルから1年が経過しました。
トライアルでの具合が良かったので、翌年の3月に本埋込の手術。

今の時点で本埋込から約半年が経過しました。(2018.11月現在)

脊髄刺激装置のトライアルから本埋込の期間を振り返る意味で、私自身が感じたことを書いていこうと思います。

 

脊髄刺激装置埋め込みまでの流れ

元々は脊柱菅狭窄症の手術でもある腰椎固定術から始まりました。

椎間板ヘルニアの手術を受けたものの1ヶ月後に再発。
その後もリハビリに通っていたのですが、痛みが改善することなくセカンドオピニオン。

その病院で脊柱菅狭窄症と診断されて、腰椎固定術を受けたんですね。

この手術は2回受けたのですが、完全に痛みが消えることがなく、担当医からペインクリニックを紹介されました。
紹介されたペインクリニックの医師の勧めで、脊髄刺激療法のトライアルを受けたのが、そもそもの始まりです。

脊髄刺激療法とはどんなものなのか?
をじっくりと説明してもらい、その後数週間悩みに悩んで手術をする決意をしました。

しかし決意したと言っても、やはり手術は怖いものです。

経験のある方なら理解していただけると思いますが、手術室へ向かうときって本当にイヤ~な気分ですよね?

とは言っても、痛みをなんとかしたい気持ちのほうが強いこともありトライアルを受けました。

脊髄刺激療法トライアルで感じたこと

兎にも角にも、今まで感じていた腰の痛みは全て消えました。
本当に嘘のような気分でしたね!

今までの痛みは一体何だったのか?
と真剣に考えたほどです。

手術自体の時間は約3時間ほど。
手術台にうつ伏せの状態で、局所麻酔での手術でした。

この手術で初めて局所麻酔を経験しましたが、やはり刺激装置を埋め込むときには少々痛みを感じました。
これには個人差があると思いますが、私自身の脊柱管が一般の人よりも狭かったためだと思います。

脊髄刺激療法は、硬膜外腔にリード線を入れて行くのですが、このリード線を入れるときが一番辛いです。

これは本埋込のときも同じでした。

 

トライアル入院時の様子と医療費は?

トライアル手術の時の充員期間は約1週間ほど。

その期間は1日1時間ほどのリハビリを受けていました。
内容はストレッチや軽い筋トレ。

その他では正しい歩き方を身につけるといったことです。

リハビリ以外は全くやることもなく、持ち込んだノートパソコンでネットしたりして過ごしてました。
ちなみに病室はネットOKだったこともあり、レンタルのポケットwifiも持っての入院です。

そうでもしないと暇すぎて困ります。

肝心のトライアル時の費用ですが12万ほどでした。
これには差額ベット代も含まれているので、病院によっては多少変わると思います。

 

脊髄刺激療法 本埋込手術について

トライアルから4ヶ月後に本埋込の手術を受けました。

何故4ヶ月後なのか?
この理由は、個人で入っている医療保険の関係からという理由です。

手術後2ヶ月が経過しないと保険金が下りなかったんですね。
まあ、そんな理由です。

その他ではトライアルが2017年の11月で、2ヶ月後の1月となるとインフルエンザなどが流行して、もしもインフルに感染したら・・・
という理由もありました。

で、実際に1月にインフルエンザに感染。

今思うと3月に手術で良かったと感じています。

と、前置きが長くなりましたが本埋込の手術もトライアルの時と頬同じといった印象です。

違ったことといえば、刺激装置を動かすジェネレーター(電池)を体内に埋め込むことくらい。

手術時間もトライアルのときとほぼ同じで4時間ほど。

私の場合は術後の具合もよく、全くと言っていいほど手術の痛みは感じませんでした。
腰椎固定術のときは拷問か・・・と思うほどの痛みでしたからね。

あの手術と比べたら、大したことはなかったというのが本音です。

手術時のことはこちらの記事に詳しく書いてあります。

▶脊髄刺激装置埋め込み手術体験記録

 

脊髄刺激療法 副作用ってあるの?

これよく聞かれるんですよ。
手術後に副作用あるの?って。

一言で言ってしまえば全くありません。

これは私の場合ということです。

埋め込んだ機械を動かし続けて半年ほどが経過しましたが、特に何もありません。
ただ、痛みが完全に消えているというわけではなく、多少ですが腰と足に痛みはあります。

数ヶ月ほど前なんですが、本当にこの刺激装置が痛みに対して効き目があるのか?
と思い2週間ほど電源切って過ごした期間があるんですね。

そのときに感じたのですが、やはり機械を動かしている時と電源切ったときでは天と地ほどの差がありました。

これは電源落として直ぐに痛みが出る・・・というわけではなく、時間の経過とともに痛みがジワジワと復活する。

そんなイメージです。

それと副作用についてですが、副作用と言えるかどうか微妙ではありますが、電池を埋め込んだ部分(左の尻)に硬いものが触れると多少ですが痛みます。
例えば左の尻が壁に付いた時とか。

その他では、電池を強く掴むと痛みます。
これは当然といえば当然ですね。

ただ、左側を下にして寝たとしても痛みは感じることはありません。

また日常生活でも、電池が入っているのが自覚できるほどの違和感もありません。
▼【ジェネレーター埋め込み部分】▼

脊髄刺激療法で困ったことは何?

これもよく聞かれることなんですが、今の時点では特にありません。

一応、医療機器メーカーの方から聞いた話ですが
・飛行場の金属探知機には必ず反応する
・万引き防止装置に近づきすぎると警報が鳴る
ということ。

脊髄刺激療法を受けてからは飛行機に乗っていないので何とも言えませんが、万引き防止装置は設置してある機械の真ん中を通るようにすれば大丈夫ですね。
今の所ですが警報が鳴ったことはありません。

これも気をつけていれば大丈夫でしょう。

ただ、一つだけ困ったことがありました。

刺激装置はipod touchを使って操作するのですが、つい最近iOSを更新したら刺激装置のアプリが使えなくなってしまったんです。
そこで取説を読んでみたら、OSは更新しないでくださいと書いてありました。

これは私が取説読んでいなかったのが悪いんですけどね。
面倒だったんで、読まなかったんです。

一応、メーカーのサポートに電話して解決はしましたが、使い始めて半年間で困ったことはこれだけです。
【画像は操作端末のipod touch】

脊髄刺激療法の費用は?

私の場合ですが、129,600円でした。

差額ベット代金も含まれているので、病院のよってはこれよりも費用が安くなる場合もあると思います。

過去に椎間板ヘルニア、腰椎固定術など腰の手術は5回受けていますが、使った医療費は軽く500万を超えています。
といっても、高額医療制度を利用しているので、実際に支払った金額は大したことはありません。

でも、どれだけお金を使っても、手術を受けても完全に元通りには戻ることはないんですよね。

健康ってお金じゃ買うことはできません。

そして失って初めて、健康の大切さに気がつくと思います。

 

私は腰を悪くしてからはサラリーマンを引退しました。
引退するしか道がなかった・・・というのが正しい言い方です。

病気になって辛い思いをするのは本人です。
それと家族。

日本人って、多少は無理してでも出勤する人多いですよね?
病気で休むというと怒る人や嫌味を言ってくる人も多いですよね?

そういったことが嫌で無理してでも出社してしまう。

でも、体悪くしたら終わりなんです。

ホントにね、無理も無茶もするもんじゃありません。

時には立ち止まって、自分の体のことを考えることも大切だと思います。

 

それでは今回はこの辺で。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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