
昭和時代の宝箱・駄菓子屋で遊んでいたあの頃に
令和の今、50代でふと蘇る昭和の風景
先日TVで駄菓子屋の特集番組を見て、なんというか懐かしい気持ちになりました。
僕が小学生だった頃、おやつといえば「駄菓子屋」。
財布を持たず、ポケットにそのまま小銭を入れて毎日通った駄菓子屋はガキだった自分にとって心落ち着く憩いの場。
最近?流行りの隠れ家的◯◯と似たニュアンスがあったな~とも思えてしまいます。
駄菓子屋での買い物と型遅れのTVゲームの日々。
僕が通っていたのは、小学校近くの「おかや」。
引き戸を開ければ、優しい笑顔のおばさんと所狭しと並んだお菓子たちが出迎えてくれました。
うまい棒1本10円。
酢だこさん太郎に5円ガム、チョコバットにくじ引きつきのキャベツ太郎。
今では考えられない安さですが、当時お金のない小学生だった僕は少ない予算で腹一杯になる菓子選びにかなり頭を使ったものです。
当時の学校では、ゲームは禁止。
そのためか?後ろめたさを感じながら、ゲームして友達を駄菓子を食べる事は何故か大人になった不思議な感覚だった印象です。
放課後の遊びは常に全力

駄菓子とゲーム以外では、野球や釣り。
今のように管理された遊びではなく、常に自由と危険が隣り合わせでしたね。
転んで流血しても、我慢しながら帰るのが日常。
親は怒るよりも「次から気をつけなさい」と半ば呆れた口調で特に何も言わなかった。
あの頃、日が暮れるまで遊びほうけて、五時のチャイムが「そろそろ帰れ」の合図だったんです。
色々と習い事もしてたんですが、毎回サボってました。
特に「そろばん塾」が嫌いでしたね。
テレビの話題とゴールデンタイム

テレビは一家に一台、チャンネルは父親独占状態。
土曜の夜8時は『8時だョ!全員集合』で、家族全員楽しみな時間でした。
また「ひょうきん族」や「ドリフ」は、学校でも次の日の話題になっていましたね。
録画なんてなかったから、観逃したら終わり。
友達との話題作りのために、毎回見逃すことのないようにしてました。
その他では「ザ・ベストテン」とか「川口浩探検シリーズ」は特に人気があり、放送翌日のクラスの話題は大抵これ。
今のように、放送倫理とか騒がれることも少なくTVが楽しかった時代だったと感じます。
嫌なら観るな。
とまではいかないが、少々強気なTV番組は古き良き時代を感じさせます。
これは個人的な感想ですが、令和の今って本当にTVってつまらないと感じます。
色々と成約が多すぎて、怒られない番組作りが中心になっている・・・・
TV業界の人も大変ですね。
昭和の学校あるある

先生は竹の定規でバシッと叱ってくるけど、それを「愛のムチ」と納得できていたのが昭和という時代かもしれません。
殴ったな、親父にも打たれたことはないのに・・・・
という名セリフのごとく、殴られずに過ごしたことなんてなかったですね。
自分が悪いから殴られる。
何故か不思議とそう思ってました。
愛のムチか?そうでないか?
教師との信頼関係があった時代だから、今ほど大騒ぎにならなかったのかもしれません。
暴力と言う手段は良いとは思いませんが、何も怒られず大人になった人ってどうなんでしょうか?
怒られることへの免疫が無いので、ちょっとなにか言われればふてくされるとか反省しない人が多いと思います。
言葉は汚いですが、自分でケツも拭けない甘えた大人とでも言うんでしょうか?
全てとは言いませんが、そんな大人が増えたように感じます。
令和時代と比べて思うこと

令和は便利になった。
スマホがあり、ネットがあり、世界とつながっている。
だけど、「なんにもない」時代だった昭和のほうが、なぜか自由だった気がします。
10円で幸せになれた日々。
画面の中じゃなく、目の前の風景を全力で生きていた子供時代。
「不便=退屈」ではなく、「不便=工夫」だったのです。
子供の頃、21世紀にはコンピューターが進化して暮らしが楽になる。
仕事は機械化が進み、人は今のようにがむしゃらに働かなくて良い時代に変化する。
そんな未来を信じていましたが・・・・
確かに昭和と比べれば便利にはなりました。
しかし、あの頃と比べて仕事は楽になったのか?といえば違いますよね?
楽になるどころか、逆に大変になっていると感じます。
ネットが普及し、同時にPCの進歩も目覚ましい。
最近ではAIの進歩も、とんでもなく早い。
便利になったことは確かですが、色々と面倒事が増えたのも事実です。
何もなかった、何でもガバガバだった昭和世代からすれば、昔のほうが生きやすく希望に満ちていたと感じてしまいます。
あなたの昭和の思い出は?

この記事を書きながら、当時の記憶がどんどん蘇ってきました。
「懐かしい」と思ってくれた方もいれば、「そういえばあったなあ」と微笑んでくれた方もいるかもしれません。
あなたの思い出の駄菓子屋はどこでしたか?
好きだったお菓子、遊び、テレビ番組…
一緒に“あの頃”をもう一度、語り合える友人が欲しいと思う淋しい五十路の独り言でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。