
50代からの一人旅の魅力──自分だけの時間を取り戻す旅へ
50代という年齢は、人生の中でも大きな節目。子育てが一段落し、仕事もひと段落ついた頃、自分のために時間を使ってみたいと思うようになりました。
そんなときにふと思いついたのが「一人旅」。誰にも気を使わず、自分のペースで、自分の好きなことをする。若い頃にはなかった“贅沢”な旅のかたちが、今の自分にはちょうどいい。
この記事では、僕が体験した50代からの一人旅の魅力を、京都旅行のエピソードを交えながらお届けします。
目次
一人旅を始めたきっかけ

きっかけは、ネットビジネスの勉強会。
私が数年前からコンサルを受けている先生と、その仲間内での勉強・懇親会です。
先生が京都在中ということで開催場所は京都中心部。
自営業になってから、家族以外との接点も会話もない私にとってまさに渡りに船の企画です。
自宅に引きこもってばかりでは精神衛生上よろしく無い・・・・・
ということで、おっさん一人の京都旅へと出かけました。
行く先は“夏の京都”

7月の半ば、祇園祭真っ只中の季節に京都を訪れました。宿に選んだのは京都中心部のビジネスホテル。理由は勉強会の会場から一番近かったから。
始発の新幹線で京都へ向かい最初に行った場所は時代劇の聖地ともいわれる大覚寺。時代劇でよく見かける風景に、木々のざわめき……そのどれもが心をほどいてくれるようでした。
続けて訪れたのは、鳥居本八幡宮。こちらも時代劇ファンならば一度は目にしたことがある有名な神社です。
のんびりと時代劇のシーンを思い出しつつ、次に向かったのは嵐山。
妻と二人で嵐山へきたときには人力車の乗りましたが、一人で乗る勇気がなく暑さを凌ぐために嵐山駅内のタリーズへ。
コーヒーを飲みつつ、思いつきで勝手に行動できる一人旅の魅力を感じながら飲む珈琲の味は格別ですね!




一人だからこそ気づけた風景

誰かと一緒だと、どうしても会話に集中してしまうものです。
でも一人旅では、周囲の景色や音に自然と目が向きます。
祇園で舞妓さんが歩いているのを遠くから眺めたり、貴船神社、奥宮で豊かな自然に囲まれながら静かに手を合わせたり──
「こんなに自分の心の声が聞こえる旅ってあっただろうか?」と何度も感じました。
一人だからこそ、風景も音も、そして自分の気持ちにも向き合える。それが、50代からの一人旅の醍醐味だと思います。
孤独との付き合い方

もちろん、一人旅には「寂しさ」もついてきます。夜、誰とも話さずに宿に戻ると、ふと不安になることもありました。
でも、そんな時間こそが貴重でした。スマホを閉じて、テレビも消して、ただ静かに湯船に浸かる。窓の外の灯りをぼんやり眺めながら、心のノイズが少しずつ減っていく。
孤独は決して敵ではなく、自分自身と再会する時間なのかもしれません。

家に戻って気づいた変化

旅から戻って、まず感じたのは「心の軽さ」でした。無理に誰かと合わせたり、何かを成し遂げようとするプレッシャーが少し減っていた気がします。
家族との会話も、以前より素直になれていた。仕事にも前ほど焦らなくなった。
何より、「たまには自分を甘やかしてもいいんだ」と思えるようになったことが、大きな収穫だったと感じています。
50代におすすめの一人旅スタイル(京都編)
僕のように50代で初めて一人旅をする人に、京都は本当におすすめです。
・朝の神社仏閣めぐり(南禅寺、栗生光明寺、貴船神社)
・ゆっくり歩ける散策コース(哲学の道、嵐山)
・町家カフェでの読書時間
・夜は湯豆腐や京料理を静かに楽しむ
こういった静かで穏やかな時間が、体にも心にも心地よい刺激を与えてくれます。
実用編:予算・持ち物・注意点
宿泊費:1泊8,000〜12,000円程度( ビジネスホテル)
食費:朝・昼・晩で5,000円程度
交通費:新幹線や高速バス(1〜2万円)
持ち物で便利だったのは、
・歩きやすい靴
・小さめのリュック
・モバイルバッテリー
・一人でも入れる飲食店のメモ
また、予約サイトで口コミをよく読むこと、できれば宿には事前に連絡して「静かな部屋」をお願いすると安心です。
ちなみに私はJR東海の「ぷらっとこだま」または「楽天トラベル」を利用しています。
おわりに──また行きたいと思える旅


50代からの一人旅は、贅沢でも特別でもありません。
でも、自分の内側を見つめ直すには、これ以上ないくらい豊かな時間でした。
次は秋の京都に行こうかな、と今からもう考えています。紅葉の名所を静かに歩いて、おいしいお茶と和菓子を楽しみながら、また少しだけ、自分に戻る時間を過ごしたい。
もし今、なんとなくモヤモヤしている方がいたら──ぜひ一人旅、試してみてください。50代だからこそ味わえる“自分だけの旅”が、きっとあなたを待っています。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。