SCSの電池交換を受けました|充電式へ交換した私の体験談【入院10日・術後の流れも紹介】


SCSの電池交換は、いつか来ると分かっていても、その日が近づくと胸の奥が少しざわつくものです。私もそうでした。

2018年3月にSCSの機器を入れてから、年月がたちました。最初のころは体の中に機器が入っていることを強く意識していましたが、時間がたつにつれて、それは少しずつ暮らしの一部になっていきました。だからこそ、電池交換の話が現実になったとき、単なる治療の延長でありながら、どこか一つの節目のようにも感じたのです。

今回の交換では、もともと使っていたアボットメディカルの機器の流れを引き継ぎつつ、電池は充電式へ変わりました。操作端末も、これまでのiPod touchからiPhone SEへ変更になりました。

私は普段AndroidのPixel 7aを使っているため、SCSの操作のためだけに別の端末を持つことになります。静岡から東京の病院へ通う負担もあり、手術だけを考えていれば済む話ではありませんでした。

私は長く、仕事を中心に生きてきました。家族との時間を後回しにし、無理を重ねて体を壊し、40代後半でサラリーマンを引退しました。そうした経緯もあるからでしょう。今回の再手術には、体のことだけでなく、これまでの生き方まで静かに重なってきた気がします。

この記事では、SCSの電池交換を実際に受けて感じたことを、できるだけ率直に綴ります。これからSCSの電池交換を迎える方が、少しでも落ち着いて準備できる材料になればうれしいです。

この記事でわかること

この記事では、私自身が実際に受けたSCSの電池交換について、体験談としてまとめています。
主に、以下のような内容がわかります。

・SCSの電池交換で実際にどんな流れだったのか
・充電式への変更で何が変わったのか
・入院10日間の中で感じたこと
・術後の痛みやシャワー、入浴許可までの流れ
・地方在住で遠方の病院を受診する負担
・高額療養費制度の手続きで助かったこと
・これからSCSの電池交換を受ける人へ伝えたいこと

医療的な判断については、必ず主治医や医療機関に確認する必要があります。ただ、実際に経験した人間の体感として、「こういうところが大変だった」「ここは事前に知っておきたかった」という部分は、これから手術を受ける方の参考になるかもしれません。

目次

SCSの電池交換が必要になった経緯

最初にSCSを入れたのは2018年3月

私が最初にSCSを入れたのは、2018年3月です。そこから年月がたち、今回ついに電池交換の時期を迎えることになりました。

SCSを入れていると、最初のころは機器の存在を強く意識します。体の中にあるものですから、まったく気にならないということはありません。けれど、時間がたつにつれて、少しずつその存在に慣れていきます。

完全に忘れるわけではありませんが、痛みや不安と一緒に抱えていたものが、暮らしの奥になじんでいくような感覚です。だからこそ、電池交換の話を聞いたときは、ふいに時間の長さを知らされたような気がしました。

「ああ、もうそんな時期になったのか」

そう思うと同時に、また手術を受けるのだという現実も、静かに近づいてきました。

SCSは入れたら終わりではない

今回あらためて感じたのは、SCSは入れたら終わりではないということです。

もちろん、最初に機器を入れるときの不安は大きいです。手術そのものへの緊張もありますし、これから体の中に機器を入れて生活していくことへの戸惑いもあります。

けれど、SCSは長く付き合っていく治療です。調整もあります。生活の中で気をつけることもあります。そして、機器によっては電池交換の時期もやってきます。

今回の電池交換を通して、私はその現実をあらためて感じました。痛みを和らげるための機器でありながら、その機器自体とも付き合っていく必要がある。そこまで含めて、SCSという治療なのだと思います。

アボットメディカルの機器の流れを引き継いだ交換

今回の交換は、新たに機器を一から比較して選び直したというより、もともと入っていたアボットメディカルの機器の流れを引き継ぐ形でした。そのため、まったく知らないものに変わるという感覚ではありませんでした。

ただし、電池は充電式へ変わり、操作端末も変更になりました。ですので、交換後の生活には、やはりいくつかの変化がありました。

本体を交換するだけ。言葉にすると簡単に聞こえます。しかし実際には、その後の使い方や日常の中での扱い方まで含めて、少しずつ変わっていく部分があるのです。

日下部信親

長く使う機器って、入れた時より“その後”のほうが現実なんだよね

日下部真美

慣れてきた頃に交換の話が出ると、気持ちも少し揺れるよね

SCS電池交換で変わったこと

電池が充電式になった

今回の交換で大きく変わったことの一つが、電池が充電式になったことです。これまでとは違い、これからは定期的に充電しながら使っていくことになります。

充電式と聞くと、最初は少し面倒に感じる方もいるかもしれません。私も、まったくそう思わなかったわけではありません。充電を忘れないようにする必要がありますし、生活の中に一つ手間が増えることになります。

ただ、先のことを考えると、私にとっては充電式になったことで気持ちが少し落ち着いた部分もありました。また次の交換時期を気にし続けるよりも、自分で充電しながら長く使っていくほうが、自分には合っているように感じたからです。

もちろん、これは人によって感じ方が違うと思います。充電の手間をどう受け止めるか。生活の中に無理なく組み込めるか。そこは、事前に医療機関でしっかり確認しておいたほうがいい部分だと感じました。

操作端末がiPod touchからiPhone SEへ変更

もう一つ変わったのは、操作端末です。以前はiPod touchを使っていましたが、今回はiPhone SEへ変更になりました。

外から見れば、小さな違いかもしれません。しかし、実際に使う側にとっては、意外と大きな変化です。

私は普段、AndroidのPixel 7aを使っています。そのため、SCSの操作のためだけにiPhone SEを持つことになりました。正直に言えば、少し面倒だと感じる部分もあります。

できることなら、普段使っているスマートフォン一台にまとまってくれたほうが楽です。ただ、治療機器を扱うための端末だと考えれば、そこは割り切るしかないのだと思います。

本体以外の変化も生活に影響する

SCSの電池交換というと、どうしても本体の交換ばかりを考えがちです。しかし実際には、端末や使い方の変化も、日常生活に影響します。

慣れていたものが変わる。持ち物が増える。操作感が少し変わる。そうした小さな違いが、あとからじわじわ効いてくることがあります。

大きな問題ではないけれど、毎日の中では少し気になる。医療機器との付き合いでは、そういう細かな部分も無視できないのだと感じました。

日下部信親

操作端末とワイヤレス充電器です。

地方在住で東京の病院を選んだ理由

静岡から東京の病院へ通うことになった

私は静岡県に住んでいますが、今回の手術は東京の病院で受けました。本音を言えば、地元で対応してもらえれば、それがいちばん自然だったと思います。

通院の負担も少なくなりますし、家族にとっても安心しやすいでしょう。けれど実際には、SCSの電池交換を受けられる病院が限られていました。

そのため、静岡から東京まで行くことになったのです。この「遠方でしか受けられない」という現実は、SCSの電池交換を考えるうえで、思っていた以上に大きなものでした。

手術より移動の負担が気になることもある

手術前は、どうしても手術そのものに気持ちが向きます。痛みはどれくらいなのか。入院は何日になるのか。術後はどれくらい動けるのか。そうしたことを考えるのは当然です。

けれど地方在住の場合、そこに「移動」という問題が加わります。病院までどう行くのか。退院後、どう帰るのか。術後の体で長距離移動に耐えられるのか。付き添いは必要なのか。

実際、私も手術以上に移動のことが頭から離れない時間がありました。術後は元気なつもりでも、体はまだ本調子ではありません。そこへ長距離の移動が重なると、やはりしんどさがあります。

病院の中で感じていた不安が、帰り道の新幹線の揺れの中でも続いているような感覚がありました。

付き添いなしで入院した

ちなみに、私は付き添いなしで入院しました。遠方での手術ではありましたが、何度も入退院を繰り返していることもあり、家族も私の入院にそこまで大きく構えなくなっていたのだと思います。

もちろん、不安がゼロだったわけではありません。ただ、命にかかわるような手術ではないという認識もあり、大きな問題にはなりませんでした。

とはいえ、これは人によって違います。初めての手術で不安が大きい方や、術後の移動が心配な方は、付き添いについても早めに考えておいたほうがいいと思います。

手術前に不安だったこと

手術そのものへの不安

手術前、不安がまったくなかったわけではありません。再手術ですし、どれくらい大変なのだろうという思いはありました。

何度か手術や入院を経験していても、手術に完全に慣れることはありません。手術日が近づくにつれて、頭では分かっていても、心のどこかが少し硬くなっていくような感覚がありました。

ただ、振り返ってみると、私が本当に気にしていたのは手術そのものだけではなかったように思います。

交換後の生活が見えにくかった

私が一番気になっていたのは、交換したあとの生活でした。

充電式になることで、使い方はどう変わるのか。操作端末が変わって戸惑わないか。東京で手術を受けることで、体への負担はどうなるのか。入院期間はどれくらいなのか。退院後、いつから普段に近い生活へ戻れるのか。

こうした細かなことが、ひとつずつ浮かんでは消えるように、じわじわ気になっていました。大きな不安というより、小さな不安がいくつも重なっていた感じです。

体験談があるだけで少し安心できる

医療機関からの説明は、もちろん大切です。ただ、患者の立場になると、一般的な説明だけでは心が追いつかないこともあります。

自分に近い条件の人が、実際にどうだったのか。入院中は何が大変だったのか。退院後はどのくらいでお風呂に入れたのか。端末の変更は面倒ではなかったのか。

そうした生活に近い話を知るだけで、少し呼吸が整うことがあります。私自身、同じような体験談がもっとあれば、手術前の時間はもう少し穏やかだったかもしれません。

日下部真美

大きなことより、終わったあとの細かいことが気になる時ってあるよね

日下部信親

うん。その“細かいこと”が、あとで暮らしの負担になることもあるからね

SCS電池交換当日の流れ

入院期間は10日だった

今回の入院期間は10日でした。手術そのものだけを考えると、10日という期間を長く感じる人もいれば、短く感じる人もいると思います。

ただ、実際に過ごしてみると、それなりの長さがありました。体を休める時間でもあり、自由に動けない不便さを受け止める時間でもあります。

普段の生活から離れて、病院という場所で過ごす。それだけでも、心と体には少し負担がかかります。

入院から手術までの時間

入院してから手術までの時間は、長いようでいて、気づけば静かに進んでいきました。準備をして、説明を受けて、待って、その先へ進んでいく。

手術前はあれこれ考えてしまいますが、実際に入院して流れの中に入ると、自分で考える余白が少し減っていきます。そのぶん、かえって気持ちが定まっていくところもありました。

もうここまで来たのだから、あとは任せるしかない。そんなふうに、少しずつ腹をくくっていくような時間でした。

手術は局所麻酔でうつ伏せの体勢

手術は局所麻酔で行われました。ただ、手術中はうつ伏せの体勢でいなければならず、これが地味につらかったです。

麻酔も痛みがありましたし、決して楽な手術だったとは言えません。もちろん、医療的には必要な処置ですし、先生方に任せるしかありません。

それでも、実際に体で受け止める側としては、緊張もありますし、つらさもあります。手術というものは、何度経験しても、やはり特別な時間なのだと思いました。

手術後は傷の違和感と痛みがあった

手術後は、傷の違和感や痛みがありました。切った場所が痛むのは当然なのですが、実際にその感覚を体で受け止めると、あらためて手術をしたのだと実感します。

ただ、その痛みがずっと同じ強さで続くわけではありませんでした。時間とともに少しずつ和らぎ、体の中にも小さな回復の流れが戻ってくるような感覚がありました。

回復は、一気に楽になるものではありません。昨日より少し動ける。昨日より少し痛みが気にならない。その積み重ねなのだと思います。

日下部信親

病院食。結構量が多いです。

術後の生活で大変だったこと

傷口の痛みは2〜3日つらかった

交換後しばらくは、やはり傷の痛みがありました。私の場合、大体2〜3日は傷口の痛みがつらかったです。

そこは無理に前向きに考えようとするより、「今はそういう時期なのだ」と受け止めるほうが自然でした。動き方によっては傷が気になりますし、普段どおりに体を使えないもどかしさもあります。

ただ、時間がたつにつれて痛みは少しずつ落ち着いていきました。焦らず、無理をしないこと。これは術後の生活ではとても大切だと感じました。

退院まではシャワーなしだった

術後から退院までは、シャワーなしでした。これは地味ですが、思っていた以上に不自由でした。

汗を流したい。さっぱりしたい。そう思っても、それができません。傷口を守るために必要なことだと分かっていても、日常の当たり前が一つ制限されるだけで、気持ちは意外と消耗します。

病院の中では、こうした小さな不自由が積み重なっていきます。手術そのものの痛みとは別に、生活の自由が制限されることも、入院中のつらさの一つでした。

入浴許可は退院から一週間後だった

退院後も、すぐに普段どおりの生活へ戻れたわけではありません。傷口の確認を受けるまでは入浴の許可が出ず、慎重に過ごす必要がありました。

私の場合、退院から一週間後に傷口の確認があり、そのときにようやく入浴の許可が出ました。お風呂に入れる。ただそれだけのことが、術後にはとてもありがたく感じます。

普段は何気なくしていることが、制限されて初めて、そのありがたさに気づくものです。

傷口チェックは地元の病院で受けられた

退院後の傷口チェックは、東京の病院ではなく、地元の病院で行いました。これは本当に助かりました。

遠方で手術を受けた身としては、術後の確認まで毎回東京へ通うのは、体力的にも現実的にもかなりきついです。退院直後の体で長距離移動をするのは、思っている以上に負担があります。

その点、地元で傷口の確認ができたことは、体力面でも気持ちの面でも大きな安心になりました。地方在住で遠方の病院を選ぶ場合は、術後のフォローをどこで受けられるのかも、事前に確認しておくとよいと思います。

日下部信親

入院中、薬はこのように用意されていました。その他、点滴の様子。

充電式SCSになって感じたこと

今後への安心感はあった

充電式になったことで、今後に対する安心感はありました。もちろん、充電の手間がなくなるわけではありません。むしろ、これからは定期的に充電する必要があります。

それでも、長く付き合っていくことを考えると、私には前向きに受け止めやすい変化でした。電池の残りを気にしながら、次の交換時期を待つよりも、自分で充電しながら管理していくほうが、気持ちとしては落ち着きます。

端末変更には少し戸惑いもあった

一方で、操作端末が変わったことには少し戸惑いもありました。iPod touchからiPhone SEへの変更は、大きな問題ではありません。

しかし、慣れていたものが変わるだけで、小さなズレが生まれます。しかも私は普段Androidを使っています。そのため、治療用としてiPhone SEを別に持つ必要があります。

このあたりは、実際に経験してみて初めて分かる違和感でした。不便というほどではない。でも、何も感じないわけではない。そんな小さな負担です。

小さな不便は日常にじわじわ影響する

私は今、自営業として働いています。若いころのように、多少の無理を力で押し切るような働き方はできなくなりました。

腰を悪くし、体調に波もあり、無理をすればあとから必ず返ってくる年齢になりました。だからこそ、こうした小さな不便や小さな疲れが、日々の暮らしにどれだけ影響するかを以前より強く感じます。

大きな出来事よりも、日常の中の細かな負担のほうが、人を静かに疲れさせることがあります。SCSの電池交換も、手術だけで終わる話ではありません。その後の生活の中で、どのように付き合っていくか。そこまで含めて考えておくことが大切なのだと思います。

高額療養費の手続きで助かったこと

費用面の不安は大きかった

SCSの電池交換を受けるにあたって、費用面はやはり気になりました。医療の話になると、体の不安だけでなく、お金の不安も出てきます。

どれくらいかかるのか。支払いはどうなるのか。制度は使えるのか。そうしたことが分からないままだと、治療に向き合う心の余白まで削られてしまいます。

体のことだけでも十分大変なのに、費用の不安まで大きくなると、気持ちはなかなか落ち着きません。

高額療養費制度の適用があった

今回の手術では、高額療養費制度の適用がありました。そのおかげで、大きな負担をそのまま抱え込まずにすみました。これは本当に助かりました。

医療費の負担が少しでも見通せるだけで、気持ちはずいぶん違います。もちろん、制度の内容や自己負担額は人によって異なります。

加入している保険や年齢、所得区分などによっても変わるため、事前に確認しておくことが大切です。

マイナンバーカードと国保の紐づけで手続きが楽だった

私の場合、マイナンバーカードを国保と紐づけしていたため、役所へ申請に行く手間が省けました。これもかなり助かりました。

体のことを抱えながら、書類や手続きを一つひとつこなすのは、想像以上に疲れるものです。特に手術前後は、気持ちも体力も余裕がありません。

そうした事務的な負担が少し軽くなるだけでも、安心感は大きくなります。SCSの電池交換を考えている方は、手術内容だけでなく、費用や制度についても早めに確認しておくとよいと思います。

これからSCSの電池交換を受ける人へ伝えたいこと

手術だけを見つめすぎなくていい

これからSCSの電池交換を受ける方に伝えたいのは、手術だけを見つめすぎなくていいということです。もちろん、手術そのものは大切です。不安になるのも当然です。

けれど実際には、その前後に考えておいたほうがいいことがいくつもあります。病院までの移動、入院期間、術後の痛み、シャワーや入浴の制限、退院後の傷口チェック、操作端末の変更、費用や制度の確認。こうしたことも、実際の生活では大きな意味を持ちます。

地方在住なら移動と帰り方を考えておく

地方在住で遠方の病院を受診する場合は、移動のことを早めに考えておくとよいと思います。特に大切なのは、退院後の帰り方です。

入院するときはまだ体力があります。しかし退院するときは、手術後の体です。元気なつもりでも、思った以上に疲れやすくなっています。

新幹線や電車、車での移動がどれくらい負担になるのか。荷物はどうするのか。付き添いは必要か。このあたりを事前に考えておくと、退院時の不安は少し軽くなると思います。

術後の生活を具体的に想像しておく

SCSの電池交換では、術後の生活を具体的に想像しておくことも大切です。私の場合は10日入院し、退院まではシャワーなしでした。

さらに退院後もすぐに入浴できたわけではなく、一週間後に地元の病院で傷口を確認してもらってから、ようやく入浴許可が出ました。こうした細かな現実は、手術前の説明だけでは印象に残りにくいかもしれません。

しかし、実際の生活ではかなり大きなことです。お風呂に入れない。傷口が気になる。動き方に気を使う。普段どおりに過ごせない。そうした時間があることを、少しだけ頭に入れておくと、術後に慌てずにすみます。

操作端末や充電方法も確認しておく

本体だけでなく、操作端末や充電方法についても確認しておいたほうがいいです。交換と聞くと、本体にばかり意識が向きます。

しかし実際の生活で効いてくるのは、端末や使い方の違いだったりします。どの端末を使うのか。普段のスマートフォンとは別に持つ必要があるのか。充電はどのくらいの頻度で必要なのか。どのように充電するのか。

こうしたことを先に知っておけると、交換後の戸惑いは少なくなると思います。

費用と制度は早めに確認しておく

費用面についても、早めに確認しておくことをおすすめします。高額療養費制度が使えるのか。マイナンバーカードや保険証の扱いはどうなるのか。事前に何か申請が必要なのか。

こうしたことを把握しておくだけでも、必要以上に不安を膨らませずにすみます。体のことだけでも大変な時期です。だからこそ、事務的な負担はできるだけ減らしておいたほうがいいと思います。

信親「全部を一度に整えようとしなくていいんだと思うよ」
真美「うん。まずは、帰り方とか手続きとか、一つずつ見ていけばいいんだよね」

まとめ|SCSの電池交換は術後の生活まで考えておくと少し楽になる

電池交換は手術だけで終わる話ではなかった

今回、2018年3月に入れたSCSの機器が交換時期を迎え、実際に電池交換を受けました。もともとアボットメディカルの機器を使っていたため、その流れでの交換となりましたが、電池は充電式へ変わり、操作端末もiPod touchからiPhone SEへ変わりました。

静岡在住の私にとっては、東京の病院まで行かなければならなかったことも大きな現実でした。入院期間は10日。術後から退院まではシャワーなし。退院後もすぐに入浴できたわけではなく、一週間後に地元の病院で傷口を確認してもらい、そこでようやく入浴の許可が出ました。

手術への不安はもちろんありました。けれど実際には、移動、術後の生活、端末の変化、費用や手続きなど、気にかかることはそれだけではなかったのです。

事前に知っておけるだけで気持ちは少し変わる

終わってみると、事前に知っておければ、もう少し静かに向き合えたかもしれないと思うことがいくつもありました。だからこそ、これからSCSの電池交換を受ける方には、手術のことだけでなく、その後の生活まで含めて思い描いておくことをおすすめしたいです。

治療の前後は、どうしても気持ちが張りつめやすくなります。そんな時こそ、全部を完璧に整えようとしなくてもいいのだと思います。

まずは一つ、気になっていることを確認する。病院までの行き方でもいい。退院後の傷口チェックの場所でもいい。費用の制度でもいい。小さな確認が一つできるだけで、不安は少しだけ形を変えます。

もう少しだけ頑張ってみようと思えた

今回のSCS電池交換は、私にとって体の治療であると同時に、自分のこれまでを見つめ直す時間でもありました。

長く仕事中心で生きてきて、無理を重ねて体を壊し、思うように動けない日も増えました。正直に言えば、人生諦めモードになることもあります。

それでも、今回の交換を終えて、もう少しだけ頑張ってみようと思えました。

クワトロ・バジーナのセリフが、頭の中に響きます。

「まだだ、まだ終わらんよ」

無理に前向きになる必要はないのかもしれません。ただ、終わっていないのなら、今日できることを一つだけやってみる。それくらいの気持ちで、また日常に戻っていければいいのだと思います。

この体験が、これからSCSの電池交換を迎える誰かの不安を、ほんの少しでも軽くできたならうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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